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北鎌倉女子高等学校 【参天製薬探究学習プログラム】
神奈川の北鎌倉女子高等学校にて実施する「参天製薬探究学習プログラム」
参天製薬による企業講演や「見えない」を体験するワークショップを通して、インクルーシブ社会への意識を深めるとともに、「Happiness with Vision」をテーマに「見ること」について自分を内省し、自己理解・相互理解を深めるプログラムです。
本時の概要
- 日程: 2024.06.21(金)
- 概要: ワークショップ
- 目的: ワークショップを通してインクルージョンを自分ごととして捉える。 動画制作に向けてHappiness with Visionを形にするための下地づくりを行う。
内容詳細
前半: 参天製薬紹介、ワークショップの目的説明
インクルージョンを自分ごととして捉えることが、ワークショップの目的です。
同時に、自分なりの「Happiness with Vision」を形にするにあたっての材料として良い実体験となるよう、生徒たちに再認識をしました。
後半: ワークショップ実践(アイマスクをつけてボール運びなど)
グループ分けからアイマスクをつけた状態で行いましたが、生徒たちが苦戦している様子が印象的でした。
いつもならアイコンタクトを交わしているところを、アイマスクをした状態では手探りで相手の様子を把握する必要がありました。
生徒たちは、たくさん会話をして上手にグループ分けをすることが出来ました。
初めは、アイマスクをしている生徒への声掛けに戸惑っていましたが、全員が見えない立場も体験すると、だんだんと声がけにも工夫が見られました。
生徒の声
視界が全くない中で歩くのはとても難しかったです。
目標物や障害物が見えないことで恐怖心もあったし、声で助けて貰っても、正しい距離感が分かる訳でもないし、とても苦労しました。
普段以上に耳を使って活動したので、疲労があるように感じます。
皆の指示も、見えていた前提、知っている前提であるものが多かったので、伝え方にももう少し工夫が必要だとも思いました。
全員アイマスクをした状態でグループに分かれる活動が1番印象に残りました。
分かれるだけではなく、自分の意思と同じ人を見つける為に意見を共有しなければならなかったので、一手間も二手間も必要になり大変だと感じました。
同じ意見の仲間を探すのも視界がない為苦労しましたが、真っ直ぐ並ぶ際にはより仲間の場所の正確な把握が必要で、普段どれだけ視覚で情報を得ているのだろうかと思います。
普段如何に視覚に頼っているのかだけでなく、他の五感がフルに稼働していても多くの困難が伴うことに気付きました。
歩く時には勿論味覚は使わないけれど、テレビで目隠した状態での食べ物の判別に苦労している様子をよく見ます。
知覚の割合として視覚が8割とよく言われますが、それを身を持って体験出来ました。
又、3つの活動を通して、言語の限界を感じました。
伝え方にも限界があるし、言語が違うだけで伝えられる範囲が一気に狭まってしまうと思います。
国籍関係なく老若男女、全員の共通認識である数値を多用することが必要なのかなと思いました。
ファシリテーターの声
企業講演はオンラインでの難しさがありながらも、クイズを通して楽しく眼について学ぶことができました。
また、企業理念や取り組み内容を知ったことで、導入講演でのインクルージョンについての学びと、参天製薬が目指すインクルーシブ社会をつなげて考えることができたように感じた。
企業講演とワークショッを通して、自分自身の Happiness with Vision をより具体的にイメージすることができ、動画制作への意欲も高まっていたようだった。
また、参天製薬について事前調査をして知っている情報もあったが、企業講演とワークショップを通して、新たな参天製薬の側面を知ることができ、同社の目指すインクルーシブ社会について理解を深めることができた。
次回の概要
- 日程: 2024.06.26(水)
- 概要: 個人ワーク
- 目的: これまでの学習を振り返り、自分なりのHappiness with Visionを考える。
全体概要
過去のレポートはこちら arrow_right_alt元の授業プラン
【参天製薬 探究学習プログラム】
Point
- ・ 「見えない」を体験するワークショップを通して、視覚障がいに関する認知や理解を高め、インクルーシブ社会への意識を深める。
- ・ 「Happiness with Vision」をテーマに「見ること」について自分を内省し、自己理解・相互理解を深める。
- ・ 自分の考えを動画制作を通して表現することで、自己表現の幅を広げる。