大阪府立北千里高等学校・1年生 【探究基礎】

本プログラムは、大阪府立北千里高校1年生約320名を対象に実施する探究基礎プログラムです。
生徒たちは、自らの興味・関心を出発点に、探究サイクル(課題設定・仮説設定・情報収集・検証・まとめ・発表)を繰り返しながら、課題解決に向けた主体的な学びを深めていきます。
授業内での個人ワークを中心に、テーマ選びから課題設定、仮説構築、調査・検証、スライド作成、発表までの一連のプロセスを実践。
探究活動を通じて、社会や地域、身近な疑問への探究的な姿勢を身につけ、今後の学びや進路選択に生かすことを目指します。
最後には企業セッションも実施し、実社会で活躍する企業の方々からフィードバックを受けることで、学びの質を高め、社会とつながる探究の意義を体感します。

本時の概要

  • 日程: 2025.5.1(木)
  • 概要: 導入、個人ワーク①
  • 目的: 探究とは何かを知り、課題設定の素を自己分析で抽出して、納得できる課題設定に繋げる

内容詳細

前半: 導入・探究について

1年生探究基礎プログラムの初回授業では、「探究とは何か」を理解し、今後の活動の土台となる思考をつくることを目的にスタートしました。
冒頭ではファシリテーターが自己紹介を行い、生徒にとって身近な話題を交えながら探究学習の重要性を伝えました。
その後、スライドを用いながら「探究サイクル」や「良い課題設定のポイント」について説明。
特に、探究活動では“答えのない問いに向き合うこと”が求められること、そしてその入り口として身の回りの興味関心や疑問をテーマ化することの大切さが強調されました。生徒たちは普段の学校生活とは異なる学びのスタートに、やや緊張しつつも真剣に耳を傾けていました。

後半: 個人ワーク・自己分析

後半は、探究の「はじめの一歩」として自己分析ワークを行いました。
ワークシート①を使用し、「好きなこと・得意なこと」「疑問に思うこと」「将来興味のあること」など、自分自身を振り返りながらテーマのタネを言語化する時間です。ファシリテーターは机間巡視を行い、書き進めることに悩んでいる生徒には「書けるところから始めてみよう」と声をかけるなど、適宜サポートを行いました。
また、良い例が出た際にはクラス全体にも共有することで、クラス全体の思考を広げる工夫も行いました。
ワーク終了後にはアンケートを通じて振り返りを実施。生徒たちは探究に向けた「最初のテーマづくり」の難しさと面白さを実感している様子でした。
本授業を通じ、「自分の中から問いを生み出す力」に意識を向ける良いきっかけとなりました。

生徒の声

探求の授業をどのように日常生活に活かすかを学んでいきたいです。
久しぶりに思い出すことも多く面白かったです。ありがとうございました!

細かく小さいときのことを思い出すのは難しかったけど、いろんなキーワードから共通点や自分の傾向を見つけるのは面白かったです。
自分について知る良い機会になりました!

これまでの自分を振り返ってたら成長してる部分もあるし、変わってない部分もあるなと思った。
変わってなくても継続できていることもあったからそれはこれからも継続していきたいなと思った。

ファシリテーターの声

探究という概念と意味、フレームワークの概念と利便性、思考するしんどさと楽しさ、自分を理解するという概念とその必要性、言語化するという意味と意義など、分かり易い言葉で伝えようと思います。また理解が進んでいない生徒を特定して寄り添っていこうと思っています。

次回の概要

  • 日程: 2025.5.8(木)
  • 概要: 個人ワーク②(テーマ選択・課題設定)
  • 目的: 関心のある探究テーマを選択し、納得感のある課題設定をする

元の授業プラン

【探究基礎】ゼロからの探究学習

Point

  • ・ 調べ学習で終わらない
  • ・ フレームワークを使って、汎用スキルを習得
  • ・ 複数企業のセッションで社会での探究力の必要性を実感
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