大阪府立北千里高等学校 【探究基礎プログラム】

大阪府立北千里高等学校1年生320名に全9コマで実施する「探究基礎プログラム」

「課題設定」→「情報収集」→「整理・分析」→「まとめ・表現」の探究サイクルの基礎を学ぶプログラムです。
探究学習が調べ学習にならないように、”自分ごと化”に焦点を当てて進めていきます。
プログラムの最後には企業の担当者にお越しいただき、企業内での探究サイクルについてセッション形式の授業を予定しています。

本時の概要

  • 日程: 2024.06.20(木)
  • 概要: レポート作成
  • 目的: 課題設定から結論までの過程をGoogleスライドにまとめる。

内容詳細

前半: スライド作成

今まで実施してきた「課題設定」→「情報収集」→「整理・分析」→「まとめ・表現」の過程をGoogleスライドにまとめました。
高校に入学して初めて使用するツールでしたが、生徒たちは非常にスムーズにスライド作成に取り組む姿が印象的でした。

後半: クラス内発表

授業の後半には、代表者がクラス内で発表を行いました。
テーマを「家」にしている生徒は、建築士になることが夢で将来は「自分が設計した家を建てて住みたい」という目標を語っていました。
その生徒は設定した課題設定は、「自らが設計した家に住んでいる人が本当に満足しているか」で、設計士の方にインタビュー調査を実施し、仮説検証を行なっていました。
適切なサイクルで学習を進めることにより、「調べ学習」ではなく、「探究学習」を行い、さらに見やすいスライドのデザインや、伝わりやすい話し方についても考える良い機会になりました。

生徒の声

あまり日常生活で物事を深く考えることがなかったのでいい経験になったと思いました。自分の好きなことについて調べて、まとめるのが楽しかったです。
クイズ同好会を作るという夢にも一歩近づけたので、探究の授業で学んだことを、これからの人生に活かしていきたいです!

受験期に我慢していた「好きなこと」である「歌」について、勿論歌うこと自体はいつでも出来るしやっていたけど、深く探求することは出来なかったので、今回このような機会があったことにより、自分と向き合う事ができて本当に良かったし楽しかったです!!ファシリテーターの方、いろんな配慮をしていただいて、たくさん話を聞いてくれて向き合ってくれてありがとうございました!

自分の目標をどうするか、将来どうしたいかなど、抽象的にしか分かっていなかったことを、詳しく知ることができてよかったと思いました。
多くのことを知ることができたので、これからに生かしたいと感じました。自分で調べて、まとめたりするのは、苦手だったけど、今回自分なりにまとめることができて嬉しかったです。

ファシリテーターの声

探求授業も慣れてきて、授業の感覚を掴むことができてきたので、スムーズに取り組めて楽しかったです。
また、生徒1人ひとりのテーマ内容にも個性や探究心が感じられる非常に質が高かったです!

最初はかなりおとなしいクラスだったこともあり、自分のファシリテーションに不安もありました。
生徒自身、学校行事などを通して生徒同士で打ち解けているのを感じられ、やりやすくなったのでありがたかったです!
生徒の積極性や学びたい!と思う力を引き出すのもファシリテーターのスキルだと思うので、その部分を、他の方から学んだりして向上させていきたいです。

ファシリテーターは本当に年齢や経歴などバラバラな方が集まっていましたが、一つのゴールに向かう想いがうまく作用しあって、良い雰囲気で終われたと思います。

次回の概要

  • 日程: 2024.06.27(木)
  • 概要: 企業セッション&クイズ大会
  • 目的: 企業における「探究」、社会人が感じる探究学習の必要性、探究力の重要性を企業の方から学ぶ。

元の授業プラン

【探究基礎プログラム】探究のはじめかた

Point

  • ・ 「探究学習とは何か」「調べ学習で終わってしまう理由」を例を用いながら進める
  • ・ 最も難しい「課題設定」の方法をフレームワークを用いて学ぶ
  • ・ 複数の企業が参加したセッションにて、企業の探究サイクルを学ぶことができる
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