茨城県立土浦第一高等学校・2年生 【Reachup】

土浦第一高校2年生の選抜生徒約17名を対象に実施する、企業連携型のゼミ形式探究プログラム。
生徒は、教育・金融・コンサルティング・電子機器の4つの分野からテーマを選び、企業の一員として新規事業の立案に挑戦します。
探究サイクルに基づく思考やフィールドワーク、ピッチトレーニングを重ね、最終的には英語によるプレゼンテーションを行います。

本時の概要

  • 日程: 2025.4.30(水)
  • 概要: グループワーク①(チームビルディング)
  • 目的: 少人数での活動に向けて、互いの個性や役割を理解し、チームで探究に取り組むための土台を築く

内容詳細

前半: リーダーシップを知り、チームの土台をつくる

授業の冒頭では、ファシリテーターの自己紹介や前回導入講演の振り返りを行い、改めて「探究におけるチームワークとリーダーシップの重要性」が共有されました。
続いて行われたのがリーダーシップ宣言です。
生徒一人ひとりが自分のタイプ(率先垂範型・同僚支援型・方向づけ型)を考え、どのようにチームに貢献したいかを言語化しました。
自分のスタイルを認識することで、どの場面で力を発揮できるかを考えるきっかけとなりました。

後半: リーダーシップを実践

後半は、学んだリーダーシップを活かしたペーパータワーワークを実施しました。
限られた材料と時間の中で、より高いタワーを築くことが求められるこのワークでは、チーム内で自然と役割分担が生まれ、それぞれが宣言したリーダーシップを実践する場となりました。
リーダーシップ宣言の通りに前に立って全体をまとめる生徒、作業をサポートする生徒、計画を立てる生徒など、多様なスタイルが融合しながら取り組む様子が印象的でした。

生徒の声

ペーパータワーづくりを通じて、「アイデアを出す人」「役割分担をする人」「率先して動く人」など、リーダーシップにも様々なスタイルがあることを改めて実感しました。
活動中は、ただ前に出るだけがリーダーではなく、それぞれが自分の強みを活かして貢献することが重要だと感じました。今後の探究でも、自分に合ったリーダーシップを意識して取り組みたいです。

ワークを通じて、グループで意見をまとめたり役割を決めたりする中で、リーダーシップを発揮することの難しさと楽しさを知りました。
自分のリーダーシップタイプ(支援型と方向づけ型の両方に当てはまる)を意識しつつ、相手の考えを尊重することで良いチームワークが生まれると感じました。

自分の考えだけではなく、他のメンバーの意見と組み合わせることで新しいアイデアが生まれる楽しさを知りました。
探究活動は「自分がリーダーになる」ことだけではなく、「自分に合ったリーダーシップ」を選び、状況に応じて柔軟にスタイルを変えていくことが大切だと学びました。

ファシリテーターの声

今回のグループワークでは、生徒たちのリーダーシップに対する理解の深まりを強く感じました。
導入講演から2週間が経っていたこともあり、最初は少し緊張感がありましたが、ワークシートを用いたリーダーシップタイプの確認やペーパータワーづくりを通じて、生徒たちが自然とそれぞれの役割を意識し始める様子が印象的でした。
ペーパータワーの活動では、「率先垂範」「同僚支援」「方向づけ」という3つのリーダーシップが見事に発揮され、声を出してまとめる生徒、裏方で支える生徒、全体の進行を気にかける生徒など、それぞれが自分らしい関わり方を見つけていました。
また、昨年のReachupでも同様に、生徒たちは回を重ねるごとに「自分なりのリーダーシップ」に気づき、チームの中で発揮する力を身につけていきました。今回もその兆しが早くも見られ、今後の成長が非常に楽しみです。

次回の概要

  • 日程: 2025.6.4(水)
  • 概要: グループワーク②
  • 目的: テーマに関する市場調査を行い、現状分析の方法を学び、実践する

元の授業プラン

【Reachup】企業とともに挑む新規事業立案プログラム

Point

  • ・ ゼミ形式で新規事業の立案にチャレンジ
  • ・ 各テーマに応じた企業が伴走支援を実施
  • ・ 長期休みには企業に足を運んでインターンも!
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